広告 読書

ケチャップの旅路!【ケチャップマン】感想&絵本ネタバレあり

2024年1月1日

鈴木のりたけさんの絵本「ケチャップマン」を読み返しました。

2023年8月6日に、テレビ番組「情熱大陸」で鈴木のりたけさんが取り上げられていたからです。

鈴木のりたけさんの他の書籍は、大ピンチずかん」など数々の絵本のヒット作を生み出していす。

そんな、鈴木のりたけさんの絵本デビュー作が「ケチャップマン」だったと知りました。

「大ピンチずかん」と比べると、「ケチャップマン」の表紙の絵は暗めケチャップマンはボトルに入ったケチャップに手足がついている顔は無い不思議なキャラクターです。

以前読んだ際に、顔が無いケチャップのボトルなのに、なぜかケチャップマンの感情がひしひしと伝わってきて、面白い絵本だなとずっと印象に残っていた作品でした。

「ケチャップマン」の情報

書籍名: 「ケチャップマン」

著者名: 鈴木 のりたけ

著者の紹介: 1975年静岡県浜松市生まれ。会社員、グラフィックデザイナーを経て、絵本作家になる。「大ピンチずかん」で数々の賞を受賞。他複数作品あり。

発行日: 2015年11月25日

定価: 1,078円(本体価格980円+税)

「ケチャップマン」をおすすめしたい人

就職活動中の学生

・働いている全ての人

・中高年の人

・小学生子どもたち

「ケチャップマン」を全ての迷える人に読んで欲しい

「ケチャップマン」は、鈴木のりたけさんが、生き方に迷っていた時に、面白い絵を描く人がいるということで、絵本になった作品です。

大人が読むと、ケチャップマンが生き方に迷っている日々が綴られているため、どうしても大人向けやシュールな作品だという感想が多いようです。

この記事を書いている現在、今年から大学生の甥っ子が就職活動をするので、命のバトンを繋いできたご先祖様のルーツに興味を持ったり自分が何に向いているのか、本当にやりたい事は何なのかを考えていたりしているため、この本を就職活動中の学生が読んだら一番共感するのではないかと思いました。

また、全ての働いている人は、自分の仕事が天職だ!と思っている人は少数で、常に迷ったり悩んだり、現在そのような状況に無くても、なにかのきっかけで考えだす時が来ると思います。

人生の折り返し地点だなんて言っている中高年の人にも是非読んで欲しい。

絵本から離れてしまっている人も多いと思いますが、絵本という短いストーリーと絵だけで、ケチャップマンの悩みや苦しみが伝わってくると思います。

「ケチャップマン」は小学生以上であると、なんとなくストーリーのニュアンスが伝わると思います。

「ケチャップマン」の絵を隅々まで見て欲しい

最初のページの絵から面白いです。

サラリーマンが財布を落として、ケチャップマンが拾ってあげるのですが、ケチャップボトルのフタが空いているので、しゃがんだ時に勢いよくケチャップが飛び出し、きっとサラリーマンにかかってしまったんだろうなと想像できます。

自分にしか出来ない何かを探して、ポテトフライの店でアルバイトをします。

ポテトの揚げ方を店長と夜まで猛特訓し、今日も疲れたなと帰り着いた自宅の窓から、夜空を見上げるケチャップマンの哀愁の漂っている姿がなんともいえないです。

ある日、トマトの頭をしたトメイト博士がやってきて、ケチャップマンのケチャップが欲しいと言い出します。

ケチャップが売れたので店長にほめられますが、場所は会社のロッカーの前です。

会社にはよくある風景ですが、この場面を絵本に持ってくるところが、さすが鈴木のりたけさんだと思いました。

ケチャップマンも、さほど嬉しくなさそうなんです。

トメイト博士がケチャップマンのケチャップを気に入り、常連になるのですが、ケチャップの食べ過ぎでトメイト博士のトマト頭が破裂して、街中にケチャップがあふれだすのです。

みんなが人差し指でケチャップの味見をするのですが、信号機の青色も人差し指を立てた人型になっていたり、発泡スチロールに乗った魚までが、エラでケチャップの味見をしているので、このページには面白い発見がたくさんあります。

ケチャップが美味しくて、みんなが店に押し寄せて、ケチャップが売り切れたけれど、お店は大忙しでケチャップマンの日常はさほど変わりがありません。

疲れて帰るケチャップマンが久しぶりに笑ったと書いてあるので、少しは充実したのでしょうか。

絵本の裏表紙が、ケチャップマンが布団に寝ており、目覚まし時計が近くにあるので、明日もこの日常が続くのでしょうね。

まとめ

「ケチャップマン」全ての迷える人に読んで欲しい絵本です。

特におすすめは、以下の人達です。

・就職活動中の学生

・働いている全ての人

・中高年の人

・小学生の子どもたち

絵がとても面白いので、絵本だけれども大人でも充分に楽しめる作品だと思います。

-読書