浦沢直樹さんの「MASTERキートン」を2023年11月に全巻一気に読みました。
1988年から連載されたマンガですので、35年前のマンガですが、面白くてあっという間に全巻読んでしまったのです。
年月が経っても色褪せない面白さがありますよ。
「MASTERキートン」を読んだきっかけは、クレイジージャーニーというテレビ番組に出演されていた、丸山ゴンザレスさんの本でした
丸山ゴンザレスさんは、大学の時に考古学を専攻した理由を大学教授に聞かれ、「MASTERキートン」がきっかけになったのですが、きっと大学教授には「MASTERキートン」では通じないと思い、「インディ・ジョーンズ」を観て興味を持ったと答えたというエピソードが書いてあったのです。
こんな事が書いてあったら、「MASTERキートン」が、どんなマンガか気になって読みたくなりました。
「MASTERキートン」は、「MONSTER」で有名な浦沢直樹さんの作品です。
浦沢直樹さんの「MONSTER」を読んだ時は、続きが気になって、寝る間を惜しんで読んだのを覚えています。
「MASTERキートン」も、期待を上回る面白さがありました。
目次
「MASTERキートン」の情報
書籍名: 「MASTERキートン」
1988年から1994年にかけて小学館『ビッグコミックオリジナル』に連載され、1998年にはアニメ化もされた作品。
コミック全18巻と、完全版コミック全12巻があります。
著者名: 浦沢直樹
著者の紹介: 数々のヒット作品を生み出した漫画家。「MONSTER」、「YAWARA!」など。
「MASTERキートン」はどんなマンガ?
主人公の平賀太一(キートン)は、日本人の父とイギリス人の母から生まれたハーフです。
考古学者を目指しており、大学の非常勤講師として考古学を教えていますが、何度もクビになり、本業は上手くいっておりません。
副業でやっている、保険のオプ(調査員)の仕事が順調で、物語の大半は保険のオプで関る人々に寄り添い、聴き取り、冒険あり、時には戦うこともあります。
キートンはSAS(英国特殊空挺部隊)でサバイバル術の教官の経験があるので、とにかく強いのです。
学生結婚をした分かれた妻との間に、高校生のしっかり者の一人娘がいます。
キートンの父は女性が大好きな、動物学者です。
それぞれのキャラクターが、自由奔放に描かれています。
「MASTERキートン」をおすすめしたい人
・年齢に関係なく、夢を忘れたくない人
・ハラハラするような冒険を味わいたい人
・自由な心を取り戻したい人
キートンは夢を忘れない人
キートンは考古学者としてドナウ文明を発掘することが夢です。
物語の大半は、考古学ではなく保険のオプ(調査員)の仕事ですが、遺跡の発掘現場に行くと本当に楽しそうに、宝物を発見した子どものように純粋なキートンになります。
世の中の大半の人は、なかなか夢を追い切れず、生活をするためにお金がいるため、今の仕事に追われているのが現状です。
キートンは学生結婚をし高校生の娘がいるので、40歳前後の設定です。
年齢に関係なく、好きな物を追い続けることは素敵だと思いました。
昔好きだったこと、夢中になった事を、情熱を思い出せるマンガです。
キートンの仕事は大冒険である
保険のオプ(調査員)の仕事って命がけなのだと思いました。
キートンの父と娘は日本に住んでいるのですが、キートンは仕事で海外に行く事が多いです。
保険の調査というと、保険金というお金が関わる仕事になります。
そのため、しょっちゅうトラブルに巻き込まれるし、殺人事件に遭遇する事も多いのです。
しかし、どんな時でもキートンはスーツ姿で、砂漠であろうと山の中であろうと、生き残ります。
敵に襲われて武器も持っていなくても、今持っている物や現地調達をして戦うので、ハラハラします。
そんな強いキートンですが、普段はどこにでもさらりと溶け込める、ニコニコしたマイペースな人物像が好感を持てます。
本当に強い人って、こういう人の事をいうんだろうなと思いました。
毎回、ハラハラドキドキの大冒険を味わえるマンガです。
キートンの周囲のキャラクターも自由に生きている
キートンの父や娘、仕事のパートナー、友人、みんな常識にとらわれずに楽しみを持って自由に生きていると感じます。
学生とはこうあるべきだ、社会人ならこうあるべきだという、常識を打ち破るような爽快感を味わえるマンガです。
まとめ
キートンは考古学者になりたいという夢を追い、仕事ではいつも命がけの大冒険をして、周囲の人々にも恵まれております。
どの話もキートンの優しさや強さがにじみ出ていて、引き込まれてしまいます。
ほとんどが、1話完結のため、続きが気になってマンガを読み始めたら寝不足になるという事は無いと思いますよ。
今回は、クレイジージャーニーというテレビ番組に出演されていた、丸山ゴンザレスさんの本から、「MASTERキートン」に辿りつきましたが、読んで大正解でした!
「MASTERキートン」を読むきっかけとなった、丸山ゴンザレスさんの本です。この本も面白いですよ!
参考
丸山ゴンザレス
国内外の裏社会や危険地帯の取材をする、ジャーナリスト