沖縄のお菓子で「くんぺん」はご存知でしょうか。
「くんぺん」や「こんぺん」と言われることもあり、琉球王朝御用達の伝統的なお菓子の一つです。
ピーナッツやごまでできた餡を、小麦粉や卵、砂糖などで作った皮で包み焼いた、素朴な味わいのお菓子です。
沖縄では、たくさんの会社がくんぺんを作っており、お盆や行事には欠かせないお菓子となっております。
スーパーで簡単に手に入る物から、専門店でしか手に入らない物まで、幅広く販売されています。
その中でも、とびっきり美味しいと思うくんぺんを4つ紹介いたします。
新垣カミ菓子店 くんぺん
私が、一番美味しいと思うのが、新垣カミ菓子店のくんぺんです。
新垣カミ菓子店は、昔からの味は絶対に変えてはならないという教え守り、現在も受け継がれた伝統的な方法でお菓子を作っている菓子店です。
ピーナッツ餡が、砂糖と完全に混ざりきっていない、ジャリジャリする食感がなんともいえない美味しさなんですよね。
1個90円で、賞味期限は10日です。
新垣カミ菓子店の場所
〒903-0811
沖縄県那覇市首里赤平町1-3-2
TEL 098-886-3081
営業時間 9時~17時
定休日 日曜日
駐車場 店舗前にあり
この住所に向かうと、道沿いに「本家新垣菓子店」が出てくるので間違いそうになりますが、その奥にあるお店です。
新垣カミ菓子店のお店の外観の写真です。
駐車場はお店のすぐ前に止める事ができます。
新垣カミ菓子店は要予約
新垣カミ菓子店のくんぺんは、スーパー等では手に入らず、量産はしていないため、必ず電話で予約をする必要があるのです。
数個からでも注文する事ができるので、ご安心ください。
私はいつも「くんぺん10個、花ぼうる4個」というように電話で予約をして、だいたいの受け取り時間を伝えて、お店に取りにいっています。
新垣カミ菓子店のくんぺん10個を注文すると、このようにビニール袋に入れて渡されます。
もし、お土産用に渡したい場合は、専用の箱があると思いますので、電話で予約をされる際に、聞いてみてくださいね。
くんぺん10個を並べてみました!
こんなにたくさんでも、美味しくてパクパク食べて、すぐに無くなってしまうんですよ。
新垣カミ菓子店を訪れた時に、花ぼうる(小麦粉・砂糖・卵だけを使った、シンプルなクッキーのようなお菓子)を作っている時間であれば、見学をさせていただける場合もあります。
この形を作るのも、全て手作りなんですよ。
新垣カミ菓子店のくんぺんを知ったのは、首里城が焼失する前あった、鎖之間(さすのま)というカフェスペースです。
そこでは、和室でゆったりとくつろぎながら、大きな窓から南国風の美しいお庭を眺め、琉球の伝統菓子数種類と高級さんぴん茶をいただくことができました。
そこで提供されていた琉球菓子は、ほとんどが新垣カミ菓子店で作られたものだったのです。
現在復興中の首里城では、有料区域に入る前にある系図座(けいずざ)・用持座(ようもつざ)にカフェスペースがあり、4種類の沖縄伝統菓子とさんぴん茶をいただく事ができます。
花ぼうる、ちんすこうは新垣カミ菓子店の商品でしたが、くんぺんや他のお菓子は、違う菓子店の物でした。
新垣カミ菓子店のちんすこうは那覇空港でも手に入りますが、くんぺんは直接お店に行かないと買うことができないんです。
写真の新垣カミ菓子店のちんすこうは、2023年7月に那覇空港で撮影したものです。
座波菓子店 クンペン
座波菓子店のクンペンは、地元の方にとても人気があるクンペンです。
大( 110円 )と小( 90円 )の2種類の大きさがあります。
クンペンのピーナッツ餡は、しっとりとじゃりじゃり感両方を味わうことができ、生地はやわらかめです。
座波菓子店の場所
〒903-0804
沖縄県那覇市首里石嶺町3-6-1
TEL 098-886-7454
営業時間
・月曜日~土曜日 9時~18時
・日曜日・祝日 9時~午後の不定時( 午前中は営業するが、午後は早い時間に閉店する可能性あり )
定休日
・1月1日~1月2日、1月3日は午後休み
・旧暦1月1日 ( 旧正月は午後休み )
・旧暦7月16日( ウ―クイ<旧盆最終日>の翌日は午後休み)
・旧暦行事などの繁忙期は、営業時間に変更あり
駐車場 店舗前に6台あり
座波菓子店の外観です。
駐車場はお店前に6台ありますが、沖縄の行事で混みあう時にはひっきりなしに人が訪れており、駐車場待ちが必要になる事もあります。
予約をしなくても、1個から買う事が出来ますが、贈り物用で利用される方は、事前に予約をして箱入りのクンペンを受け取っている姿をよく見かけます。
とても綺麗な箱に入れてもらえます。
賞味期限は17日ですので、日持ちするのも嬉しいですね。
沖縄の行事がある日には、クンペンがこんなに積み上がっていましたよ。
飛ぶように売れていました。
何個でもパクパク食べてしまいそうになります。
宮城菓子店 くんぺん
宮城菓子店のくんぺんが、一番手に入りやすいくんぺんです。
なぜならば、ほとんどのスーパーや土産物店、那覇空港でも買うことができるからです。
そのため、地図は載せておりません。
真ん中の黒い部分は、黒胡麻でピーナッツ餡に包まれております。
安定した美味しさのくんぺんです。
通常サイズのくんぺん大が(138円)、小や一口サイズも売っています。
一口サイズは6個の袋入りで(378円)です。
大きさを比較してみましたよ!
左から、くんぺん大、生くんぺん、一口サイズのくんぺんです。
生くんぺん(130円)は、くんぺんというよりはお饅頭に近い味です。
一番似ているなと思ったのが、福岡のお土産で有名な「博多通りもん」のように、ねっとりとした餡が入っていました。
スーパーで買うのならば、那覇空港に近いイオン那覇の沖縄土産コーナーが充実しているのでおすすめです。
レンタカーを返却する前に訪れてみてはいかがでしょうか。
この写真は2023年7月に那覇空港で撮影した物です。
佐久本もち店 こんぺん
佐久本もち店のこんぺんは、もち店が作っている、変わり種くんぺん。
生地が他の物と少し違う、ブッセのような感じで、美味しいです。
佐久本もち店では、「くんぺん」ではなく、「こんぺん」という名前で売られています。
佐久本もち店のこんぺんは、うるま市にある、「うるマルシェ」で買う事ができます。
こんぺん(130円)です。
うるマルシェの場所
〒904-2235
沖縄県うるま市字前原183-2
TEL 098-923-3911
営業時間 9時~20時
定休日 水曜日、木曜日
駐車場 第1駐車場90台、第2駐車場78台
うるマルシェは、野菜や肉、魚、加工品、土産品など美味しい物がたくさん売っている楽しい施設です。
この写真は2023年7月に撮影した物です。
売り切れている場合もありますので、ご注意くださいね。
まとめ
沖縄に来られたら、伝統的なお菓子であるくんぺんを是非食べて欲しいです。
私は、食べたらボソボソするような、喉が渇いてしまうような、昔ながらのくんぺんが好きなため、今回もそのようなくんぺんを紹介しております。
くんぺんは、ピーナッツを使ったお菓子ですので、ピーナッツアレルギーの方は絶対に食べないようにしてくださいね。
沖縄には他にもピーナッツ使った、ジーマーミー豆腐という食べ物があります。
見た目がゴマ豆腐に似ているためか、ピーナッツを使って作っている事が分からずに、ピーナッツアレルギーの方が食べてしまい、病院に搬送されるケースが多いと2023年秋の沖縄のニュースで報道されておりました。
沖縄そばのセットにもついてくる場合がありますので、充分にお気をつけくださいね。
新垣カミ菓子店のくんぺんを買いに行かれるのならば、徒歩2分の場所にある首里十二支カステラの「榮椿(えいちん)」さんもおすすめです。
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