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沖縄怪談「耳切坊主の呪い」を読んで実際の場所に行ってみた

2023年10月17日

沖縄怪談については、小原 猛(こはら たけし)さんという方が、たくさんのコミックを出しています。

沖縄では、怪しげな存在や、不思議で異様な事を起こすものを「ムン」というそうです。

よく耳にする「マジムン」妖怪の事です。

沖縄で有名なガジュマルの木にすむ精霊の「キジムナー」も妖怪なんですよ。

小原 猛さんの本やコミックは何冊か読んでいるのですが、その中で、沖縄怪談「耳切坊主の呪い」を読んで、実際によく知っている場所が、写真付きで紹介されていたので、行ってみたくなりました。

私は、とても恐がりなので、恐い物見たさに行ったのではなく、那覇市若狭マックスバリュの一角に、マジムンや悪ものから若狭町を守っているシーサーがあると紹介されていたので、見に行ってきたのです。

沖縄怪談「耳切坊主の呪い」の火の神若狭町シーサー

現在は3代目シーサーです。

那覇市のマックスバリュ若狭店にあります。

といっても、お店の裏手にあるので、最初はお店の前を探していたらなかなか見つからなくて、裏側に回ってやっと見つけました。

こんな風に頑丈な柵に囲われて、地域の人々の守り神として大切にされています。

とても強そうなシーサーでした。

沖縄怪談「耳切坊主の呪い」とは?

耳切坊主は、琉球王府の歴史書に掲載されているお話です。

那覇の若狭に護道院という寺があり、黒金座主(くるがにざーし)という僧侶がいました。

黒金座主は妖術使いで、金品を巻き上げたり、色々な悪い事をしたので、北谷王子(ちゃたんおうじ)が両耳を切り落して腹を刺して殺したのです。

その後、北谷王子の屋敷の周りで、両手に大鎌を持った坊主が現れ、子ども達の耳をグスグス切り取ったため、耳を切る坊主「耳切坊主(ミミチリボージ)」と呼ばれて恐れられ、耳切坊主の呪いではないかという事になったのです。

でも、一方では、黒金座主は民衆のヒーローと言われていたが、恐らく政治的計略に巻き込まれて、このようなお話が歴史書に掲載されている可能性があるとのこと。

同じ出来事でも、あちら側とこちら側から見たら、全く違う見え方をするものですね。

沖縄怪談「耳切坊主の呪い」の護道院跡は?

「耳切坊主(ミミチリボージ)」と呼ばれた黒金座主がいた那覇の若狭の護道院という寺は、その後病院となり、その後は二輪自動車の試験場となり、現在はマックスバリュ若狭店になっています。

守り神のシーサーは、二輪自動車の試験場にもありましたが、二輪自動車の試験場が移転することになり、その後はマックスバリュ若狭店となる事に決まりました。

その際に、イオン琉球が、マックスバリュ若狭店の敷地内に、火の神若狭町シーサーを安置する事を決めたそうです。

周辺の観光スポット

マックスバリュ若狭店の近くに、写真のような巨大な龍柱があります。

写真からはあまり大きさは伝わってこないと思いますが、高さ15m幅3mもある巨大なものです。

また、琉球八社(琉球王府から特別な扱いを受けた八つの神社の一つ)波上宮もすぐ近くにあります。

まとめ

沖縄怪談「耳切坊主の呪い」には、色々なお話が掲載されています。

「耳切坊主の呪い」のお話を読んで、実際にその場所に行ってみたので、「耳切坊主の呪い」だけを取り上げていますが、ユタと呼ばれる霊的職能者のお話や、幽霊のお話、神様のお話、妖怪のお話、どれも沖縄ならではの興味深い話のため、読みだしたら止まらなくなると思いますよ。

また、周辺観光スポットの龍柱や、波上宮にも是非行ってみてください。


文字だけだとイメージが沸かないという方には琉球怪談のコミックがおすすめです。

琉球怪談デラックスは2023年7月に発行されておりますが、このシリーズで他にも3冊発行されています。

続きものの物語では無いので、どの巻から読み始めても良いかと思います。


私みたいな恐がりな方でも、サラッと読めて、独特の絵ではありますが、恐くて見れないという感じではないです。

不思議な事や、異様な事が起こっても、あれは何だったんだろうね?とフワッと書かれています。

そのため、コミックを読んで、もっと深く知りたくなったら小説を読み進めると、より理解が深まり興味を持てると思います。

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