沖縄の怪談については、小原 猛(こはら たけし)さんという方が、たくさんの本やコミックを出しています。
沖縄では、怪しげな存在や、不思議で異様な事を起こすものを「ムン」というそうです。
よく耳にする「マジムン」は妖怪の事です。
沖縄で有名なガジュマルの木にすむ精霊の「キジムナー」も妖怪なんですよ。
小原 猛さんの本やコミックは何冊か読んでいるのですが、その中で、沖縄怪談「耳切坊主の呪い」を読んで、実際によく知っている場所が、写真付きで紹介されていたので、行ってみたくなりました。
私は、とても恐がりなので、恐い物見たさに行ったのではなく、那覇市若狭のマックスバリュの一角に、マジムンや悪ものから若狭町を守っているシーサーがあると紹介されていたので、見に行ってきたのです。
沖縄怪談「耳切坊主の呪い」の火の神若狭町シーサー
現在は3代目のシーサーです。
那覇市のマックスバリュ若狭店にあります。
といっても、お店の裏手にあるので、最初はお店の前を探していたらなかなか見つからなくて、裏側に回ってやっと見つけました。
こんな風に頑丈な柵に囲われて、地域の人々の守り神として大切にされています。
とても強そうなシーサーでした。
沖縄怪談「耳切坊主の呪い」とは?
耳切坊主は、琉球王府の歴史書に掲載されているお話です。
那覇の若狭に護道院という寺があり、黒金座主(くるがにざーし)という僧侶がいました。
黒金座主は妖術使いで、金品を巻き上げたり、色々な悪い事をしたので、北谷王子(ちゃたんおうじ)が両耳を切り落して腹を刺して殺したのです。
その後、北谷王子の屋敷の周りで、両手に大鎌を持った坊主が現れ、子ども達の耳をグスグス切り取ったため、耳を切る坊主「耳切坊主(ミミチリボージ)」と呼ばれて恐れられ、耳切坊主の呪いではないかという事になったのです。
でも、一方では、黒金座主は民衆のヒーローと言われていたが、恐らく政治的計略に巻き込まれて、このようなお話が歴史書に掲載されている可能性があるとのこと。
同じ出来事でも、あちら側とこちら側から見たら、全く違う見え方をするものですね。
沖縄怪談「耳切坊主の呪い」の護道院跡は?
「耳切坊主(ミミチリボージ)」と呼ばれた黒金座主がいた那覇の若狭の護道院という寺は、その後病院となり、その後は二輪自動車の試験場となり、現在はマックスバリュ若狭店になっています。
守り神のシーサーは、二輪自動車の試験場にもありましたが、二輪自動車の試験場が移転することになり、その後はマックスバリュ若狭店となる事に決まりました。
その際に、イオン琉球が、マックスバリュ若狭店の敷地内に、火の神若狭町シーサーを安置する事を決めたそうです。
周辺の観光スポット
マックスバリュ若狭店の近くに、写真のような巨大な龍柱があります。
写真からはあまり大きさは伝わってこないと思いますが、高さ15m、幅3mもある巨大なものです。
また、琉球八社(琉球王府から特別な扱いを受けた八つの神社の一つ)の波上宮もすぐ近くにあります。
まとめ
沖縄怪談「耳切坊主の呪い」には、色々なお話が掲載されています。
「耳切坊主の呪い」のお話を読んで、実際にその場所に行ってみたので、「耳切坊主の呪い」だけを取り上げていますが、ユタと呼ばれる霊的職能者のお話や、幽霊のお話、神様のお話、妖怪のお話、どれも沖縄ならではの興味深い話のため、読みだしたら止まらなくなると思いますよ。
また、周辺観光スポットの龍柱や、波上宮にも是非行ってみてください。
文字だけだとイメージが沸かないという方には、琉球怪談のコミックがおすすめです。
琉球怪談デラックスは2023年7月に発行されておりますが、このシリーズで他にも3冊発行されています。
続きものの物語では無いので、どの巻から読み始めても良いかと思います。
私みたいな恐がりな方でも、サラッと読めて、独特の絵ではありますが、恐くて見れないという感じではないです。
不思議な事や、異様な事が起こっても、あれは何だったんだろうね?とフワッと書かれています。
そのため、コミックを読んで、もっと深く知りたくなったら小説を読み進めると、より理解が深まり興味を持てると思います。
沖縄に行った際は、実際に訪れてみようという方は、このブログをブックマークしてくださいね。